2014/6/9

お役所ことばの「特殊」さ  短歌

新聞に日本の人口の減少傾向が続いていることが報告されていた。その記事の中に「合計特殊出生率」ということばがあった。いつもながら違和感のある表現である。

そう言えば、高齢者を表す表現では、65歳以上は「前期高齢者」、75歳以上は「後期高齢者」というのがあるが、85歳以上は「末期高齢者」と呼ばれるらしい。

ほかにも所得税に関しては「普通徴収」と「特別徴収」という区分があることも思い出した。最初は何のことかと思ったが、そう呼ぶものなんだと諦めて使ってきた。

しかしながら、前段の「特殊出生率」はわかりにくいし、「末期高齢者」は該当者やその関係者に対して失礼である。この表現を決めた人物は自分自身がその年齢になったときにそう呼ばれても一向に気にしないのであろうか?

とかくお役所ことばは難しいしわかりにくいものが多い。しかしそれ以上に、自分達の給料の源泉である税金を納めていただいている市民、国民を上から目線で見ているのを感じることは多い。

また、自分達は特別な存在という感覚が強く感じられるのは私だけであろうか。ことばや表現にはそれを使う人の心や考え方が投影するものである。その意味では、顧客意識の微塵も感じられないお役所ことばは確かに特別なのかもしれない。

「国民の期待と常識わきまへぬところに特殊なことばの生まる」

「お役所のことばは特殊な訳でなくその考へが特殊なだけよ」



0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ