2013/9/14

鐘の音は時代を超えて  短歌

今の家に転居してから5年半になるが、あるとき毎朝6時にどこからともなく鐘の音が聞こえてくることに気づいた。その音は雨の日も晴れの日も、毎朝きちんと定刻に鳴り始め数分間で終わる。最近ではその音が起床の目安になっている。

そうして今や生活の一部になっている鐘の音なのだが、実はどこで撞かれている鐘なのかがよくわかっていなかった。そのことが気になったので、近所の地図を調べてみたら多分我が家から東へ300mくらいの小高い山の上にある「無量寺」ではないかということが推定された。

そこまでで何となく納得はしていたものの、やはり急に確かめたくなった。そこで今日は来週の登山のトレーニングのために矢田丘陵を歩いた帰りに、無量寺の場所を探してみることにした。そこはほぼ想定していた場所にあったので、すぐに分かった。

訪ねてみると、さほど広くはない境内には間違いなく小さな鐘楼があった。境内の小さな池の畔にはいかにも年代物の五輪の塔が建っている。脇の立札によると、鎌倉時代の1304年に朝鮮からやってきた石工の伊行氏(いのゆきうじ)の作であり、地輪には僧行基の遺徳を慕う内容が漢文で刻まれていた。

無量寺のすぐ下隣には400年以上続く酒蔵の「上田酒造」があるが、このお寺はそれよりもはるかに古い歴史を持つことがわかった。往馬(いこま)大社も少なくとも1500年以上の歴史があるというから、やはりこの周辺はずいぶんと古くからの歴史が残された地域である。この鐘の音も時代を超えて1500年以上もの間、地域の人々に時刻を知らせてきたのだろうか。もっともっと自分の住む地域のことを詳しく知りたくなった私である。

「毎朝の静かに響く鐘の音 時代を超へてときを知らしむ」

「この土地に千年以上も鐘の音を届け続ける想ひはいかに」

 鐘の音の出所の「無量寺」(左端に鐘楼が見える)
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 境内の池畔に建つ五輪塔
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タグ: 鐘の音 無量寺 行基



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