2013/2/17

高さ日本一のビル  短歌

大阪市の阿部野橋駅前に高さ日本一のビルが建った。名前は「あべのハルカス」で、高さは300メートル、鉄道や百貨店を事業とする近鉄が建物の主である。既に建屋は完成し来春の営業開始に向けて内装工事が急がれているようだ。

地上から100メートルくらいのところからは少し細くなり200メートルくらいからはさらに細くなるこのビルは、確かに周囲の高層ビルよりは図抜けて高く堂々とした威容ではある。ところが不思議なことに、このビルはそれほど話題にのぼっていない。とにかく盛り上がりに欠けるのである。

東京スカイツリーに比べたら半分以下という高さのせいなのか、はたまた地味な形だからか、それともまだオープンしていないからなのかはよくわからない。

しかし少なくとも言えることは、このビルにはいわゆる「花」がないのである。何のために300メートルなのかも、こんな高いビルが何の役に立つのかもハッキリし
ていないのである。もしかしたらあるのかもしれないが、近鉄沿線に住む私ですら知らないのだから、やはりそれはないに等しい。

また、単に一つのビルだけ建ててその周辺の地域開発の方向性が明確に示されていないのは、同じ時期に建設中の大阪北ヤードとは大きく異なる点である。

人間でもそうだが、背は低いより高いほうがいいし、知能指数も高いほうがいいに越したことはない。だが、それよりももっと大切なのは目的というか意義というか、それが何の役に立つのかや誰の役に立つのかが明確かどうか、ではないだろうか。

「建物の高さ比べの競争も大義なければ受け容れられず」

「大阪のミナミの空にすくと建つあべのハルカス望まれしものや」
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