2012/11/29
なぜ、日本企業はグローバル化でつまずくのか 短歌
最近読んだ本の中で出色だったのは「なぜ、日本企業はグローバル化でつまずくのか」というものである。著者はスイスにあるIMDという有名な国際ビジネススクールの学長をしているフランス人である。
彼によると日本企業の多くは、新興国の技術力や購買力などの猛烈な成長や実力を正しく評価できず、20世紀時代の成功体験が忘れられずに古いビジネスモデルで勝負しており、それが近年の優勝劣敗の原因だと断じている。
例えばブラジルで大きくシェアを伸ばしている中国メーカーの車は日本には入ってきていないため、大半の日本人はそういう事実に気もついていないと言うのである。
確かに我々はそんな企業があることさえも知らない。薄っぺらい日本のマスコミもそんな事実は一切報道しないから一般の日本人が知らないのはやむを得ないかもしれない。
要するに日本のメーカーは品質さえよければ売れるはず、という20世紀時代の成功体験が忘れられずいつまでもその延長線上で戦い続け、肝心の市場や顧客やライバルをきちんと見ていなかったのである。それが敗因である。
グローバルというのは全地球的と訳される。事実に背を向けたままで、いつまでも日本からの視点でしか見ていない「国際化」止まりの見方・考え方では真のグローバル化から取り残され見放されるのは間違いないであろう。
日本メーカーおよび日本人は今こそこういう事実を認識し、適切な危機感を持ち、大至急態勢を整え直すべきではないだろうか。
「いつまでも過去の遺産にすがりつく内向き指向の末ぞ哀しき」
「目を見張り全地球的にものを見るそれこそ真のグローバルなり」
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彼によると日本企業の多くは、新興国の技術力や購買力などの猛烈な成長や実力を正しく評価できず、20世紀時代の成功体験が忘れられずに古いビジネスモデルで勝負しており、それが近年の優勝劣敗の原因だと断じている。
例えばブラジルで大きくシェアを伸ばしている中国メーカーの車は日本には入ってきていないため、大半の日本人はそういう事実に気もついていないと言うのである。
確かに我々はそんな企業があることさえも知らない。薄っぺらい日本のマスコミもそんな事実は一切報道しないから一般の日本人が知らないのはやむを得ないかもしれない。
要するに日本のメーカーは品質さえよければ売れるはず、という20世紀時代の成功体験が忘れられずいつまでもその延長線上で戦い続け、肝心の市場や顧客やライバルをきちんと見ていなかったのである。それが敗因である。
グローバルというのは全地球的と訳される。事実に背を向けたままで、いつまでも日本からの視点でしか見ていない「国際化」止まりの見方・考え方では真のグローバル化から取り残され見放されるのは間違いないであろう。
日本メーカーおよび日本人は今こそこういう事実を認識し、適切な危機感を持ち、大至急態勢を整え直すべきではないだろうか。
「いつまでも過去の遺産にすがりつく内向き指向の末ぞ哀しき」
「目を見張り全地球的にものを見るそれこそ真のグローバルなり」
