2012/3/30

おいしいから売れるのではない  短歌

「おいしいから売れるのではない、売れているのがおいしい料理だ」という本を読んだ。 著者は、イタリアンのファミリーレストランチェーンのサイゼリアを創業し現在同社の会長をしている正垣泰彦という人である。

実は私はサイゼリアには一度も行ったことがないのだが、気違いくらいの読書好きな親友の先輩社長の強い勧めがあったので、おっとリ刀で読んだものである。ところがこれがなかなか読み応えがあった。著者はこの本の中で随所に、勘に頼らない「科学的な経営」ということを強調していた。

正直、この本を読むまでは外食産業なんて安ければ安いほどはやるものだ、くらいにしか考えていなかったのだが、この本を読んでからはその考えをぶち壊された感じである。例えば、経営者としてのビジョンを繰り返し語ると共に、自分なりの「仮説」を立ててそれを様々な方法で「検証」する、などという表現が次々と出てくるのである。

また「飲食店ならメニューを減らすことが一番無駄を減らせる。同時に、自分の店にしか出せないぞ、という強いメニューを作ることだ」などは、「体重を減らして体力をつけるのが“本物のリストラ”だ」という私の主張と同じことを述べているではないか。気に入った。

またこの著者の、「成功とはほとんどの場合、まぐれみたいなものなので、そこから何かを学ぶのは不可能に近い。失敗を繰り返し、その経験から学んでこそ成功に近づける」という、「失敗からしか学べない」という意見には全く同感である。

これらの考え方は、メーカーとかサービス業だとかの業態にこだわらず広く共通していることなのではないかと痛く共感した。「人事を科学する」ことの重要性を思い出させてもらった思いである。

「本ものの経営者には彼なりの哲学ありて道を拓けり」

「経営も人事管理も勘だけでなく科学して道は拓ける」
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