2011/12/25

球団のカラー  短歌

先日の新聞のスポーツ欄に野球評論家の豊田泰光さんの「球団のカラーどこへ」という記事が出ていた。彼によると、みそ汁やカレーと同じように昔のプロ野球球団にはカラーというものがあったが最近はそのカラーが薄れているようだ。そしてその一因としてはFA制度によって大物選手が異動しそれぞれの色がごちゃ混ぜになったことが挙げられていた。

一例として、横浜DeNAから巨人へ移籍した村田修一のことが取り上げられていた。村田という選手は豪快でどこかお人好しで、勝ちきれないという旧大洋ホエールズ的選手な人材であるだけにその移籍は惜しいと述べていた。そして、球団のカラーが色あせたらリーグ全体が色あせ、動員力にも響き、ペナントレースの興味を損ねていると書いていた。

それらの主因の一つとして彼は、セリーグの一部のチームによる選手の「召し上げ」があるが、それぞれの球団には摘んではいけない花があるとも述べていた。そのチームはソフトバンクからFAとなった杉内投手なども狙っていると聞く。ひょっとするとカラーの喪失で一番焦っているのはその「召し上げ」に躍起になっているチームではないかと推測していた。

確かにそのチームは、過去からも潤沢な資金を活かして4番打者を何人も集めることで有名である。同時に、その割には4番打者たちを十分には活かせずに無駄遣いというか飼い殺しのような状態にしている印象を受けていたので、豊田氏の意見には賛同できる。

これは一般の企業に関しても同じことが言えるのではないかと感じた。私が37年間在籍したあの企業もかつては、「学力優秀者」と「スポーツマンタイプ」と「質実剛健タイプ」をそれぞれ三分の一ずつ採用するという採用方針を明確にしていたが、最近はそれを全く聞かなくなっている。もしかすると「学力優秀者」ばかりを重点的に採用しているのではないかとさえ感じられる。

それが、現在の縦割り・上向き・内向きで責任を取らないお役所的な企業風土や、640円前後に低迷する株価の一因になっているのでは、というのは私だけの杞憂であろうか。

「金力にものを言はせて大物を集め優勝できぬチームよ」

「同質の組織は短期の決戦に向くが長期の進歩に向かぬ」
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