2011/6/5

奈良の噂あれこれ  短歌

私の周りでは最近、奈良のことが話題になることが多い。ただ残念なことに、それはどちらかと言えばプラスの面ではなくマイナス面で語られることが多い。プラスの面では、昨年が平城京遷都1300年にあたりその関連の行事がまずまず成功裡に終了したことと、そのおかげで奈良への来訪客が少し増えたことである。

奈良に来られた人の多くは、京都ともひと味違う素朴な古都の雰囲気を楽しまれるようである。また35年後ではあるが東京と大阪が67分で結ばれるリニア新幹線がどうやら奈良県を通過することと奈良市の一部に駅がつくられることが内定したようでこれも久々の明るい話題である。しかしながらそれ以外では、むしろ暗い話や批判的な話のほうが多い。

まずは、上記の平城京遷都1300年についての来県者800名くらいへのアンケート結果が先日公表されたが、全体としては増えたはずの来県者の中で宿泊されたお客は非常に少なかったそうだ。ということは外国からの来県者も含め、ほとんどは日帰り客だったそうだ。その理由としては、奈良のホテルや旅館の多くは素泊まりを認めず食事つきのプランしか用意をしていなかったからということがわかった。奈良の宿泊施設は名声や景色など過去の遺産に胡坐をかいているのではないかと思われる。

またこの4月の奈良県知事選挙では現職の知事が再選されたのだが、公示の2日前に出馬した県医師会の会長にかなりの票を奪われるという結果となった。2人の候補者の最大の違いは「関西広域連合」への参画の可否であった。奈良県は近畿でただ1県だけ広域連合に参加していないので、孫さんが提唱する自然エネルギーの「メガソーラー」計画にも参画できていない。選挙結果としては現職に軍配が上がった格好ではあるが、詳しく分析してみると奈良市では票差は僅差であり、我が生駒市では逆転していたのである。

つまり奈良県の中でも北部の都市部である奈良市や生駒市では関西広域連合には参画すべきという意見のほうが多いか少なくとも拮抗しているのである。これは、奈良県には企業数がそれほど多くはなく、結果としてこの地域に住む人の多くが大阪や京都へ通勤していることが背景にある。すなわち奈良市や生駒市は大阪圏にあるのである。知事はその実態をわかっているのであろうか。結果として、東北の被災地への支援体制も県独自でやったが広域連合には相当後れを取ったようである。自然エネルギーへの転換の取り組みにおいても然りである。

古いものがすべて悪いとか変えなければいけないとは思わないが、奈良という土地柄はあまりに閉鎖的で排他的であると言われても仕方がない状態である。奈良北部の都市部がそういう人達で構成されていることを考慮したり、奈良県が観光立県を目指すのならば「不易流行」とでもいうか、変えるべきは何か、残すべきは何かということについてすべての面で見直すべきではないだろうか。

「あほによし奈良の都も変はらねば千年経ったただの田舎よ」

「奈良県はいま大阪の都市圏で大和は遠き国となりけり」
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