2011/3/6

「現代仮名遣い」が知られていない(その2)  短歌

仕事柄、色々な文書を読むことが多いが、そこで感じるのは、「現代仮名遣い」が使われていないということである。昨年の7月にも書いたのだが、「現代仮名遣い」というのは、1986年の内閣告示第1号により定められた公式文書における共通ルールである。

それは、法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など一般の社会生活において、現代の国語を書き表すための仮名遣いのよりどころを示すものであり、明治以来の「歴史的仮名遣」とそれを表音式に統一するために終戦直後の1946年に制定された「現代かなづかい」とを踏まえて、現実的な形に統一されたルールである。

この中では、1946年の「現代かなづかい」ではあいまいになっていた歴史的仮名遣の一部のルールについて明確にして、「こんにちは」など、助詞の「は」「を」「へ」だけは「わ」「お」「え」とはせず歴史仮名遣を容認したことが主な改定点であるが、そのほかに送り仮名や漢字表記の範囲についても定めている。

漢字表記でよく間違われる例としては、「〜の様に」「〜の程」「〜の通り」「〜の事と」「〜の上」「〜して頂く」「〜して下さい」「致します」「参りました」「片付ける」「出来る」「御座います」「(申し)上げます」「大変」「言葉」「又」「尚」「宜しく」「〜が無い」などがある。これらはすべて、漢字ではなく「かな」で表記することになっている。だが、この内容は各級の学校においても、また大企業はおろかほとんどの企業でも教えられていないのが実態である。

前回も書いたが、守るべきルールならばその周知徹底には国も官公庁も団体も学校も各企業も全力を挙げて取り組むべきなのだが、実態は必ずしもそうはなっていない。この点では、政府の号令一下ですぐにまとまり、今や日本以上の急成長ぶりを見せるかの国にも学ぶべきことが多いのではないかと危惧を感じた。

またビジネス文書にはビジネス文書なりのルールがあるのだから、それに関わるビジネスマンたる者はやはりそのルールを守った正しい文書を作成したいものである。

「人々の会話促す日本語の正しきルール乱るを嘆く」

「日本語の乱れを嘆く声あれど正しき仮名のルールを知らず」
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