2010/12/28

平井堅が聞きたいと言うものだから  短歌

いつも公私にわたり私を支えてくれている妻が、珍しく平井堅が聞きたいと言うものだから、先日の夜は彼のコンサートに出かけた。

会場は京セラドーム大阪である。先行予約したチケットなので舞台に近い席を期待していたのだが、残念ながら座席は舞台から一番遠いすり鉢型の外野席の最上段であった。

会場には女性など若者を中心とする3万5千人が集まっていた。私にとっては聞いたこともある曲もいくつかあったが、知らない曲も多く、その分周囲の観衆ウォッチングをすることとなった。

途中までは何事もなく進んだのだが、平井堅が広い会場の舞台から一番遠い座席へのサービスのため電動カーで移動し始めると、私の周りの観衆に異常が出始めた。

つまり、後ろの席の人にはお構いなく、立ち上がっての声援を始めたのである。私とてファンの心理は十分わかるので、一曲や二曲くらいは辛抱していたのだが、スローなバラードに代わってからも彼女達は座ろうとはしない。

当然ながら、彼女達の声は平井堅にも届くかもしれないが姿は見えるはずがない。一方、彼女達が自分達より後ろの席の観客の視線の邪魔をしているのは明白で、彼女達にもそれはわかっているはずである。

ここにもまた自己チューがとぐろを巻いて出現したわけだが、幸いにも本日の主役である妻が「まあいいじゃないの」、「きょうはよかった、ありがとう」と言ってくれたので、私もすべてを許すことにした。

それにしても、自己チュー病の蔓延を改めて痛感した一夜ではあった。

「ご贔屓の歌手を励ます声援も自ずと節度ありてこそ光る」

「可愛さも余りて何を励ますやこれが贔屓の引き倒しとぞ」
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