2010/11/1

空港からのUターン  短歌

昨日から4日までの5日間の日程で母親と二人での台湾旅行を予定していたので、昨日の朝はマイカーで関西空港まで行き、回送業者にマイカーを預けて受付カウンターに向かった。母親も楽しそうにしている。ところが、旅行受付けや荷物預けを済ませ出国審査も受けたころから母親の歩き方がいつもと違うことに気づいた。

ひとことで言うと、まっすぐに立っていられないのである。極端に右に傾いて、むしろ後ろへ反りかえるような形で歩くのである。何度も声をかけて大丈夫かと確認するたびに本人は「大丈夫」と言うのだが、どうしても大丈夫だとは思えない。しばらく様子を見るために近くのソファに腰かけさせたが、そこでもまっすぐには座れずに反り返るようにして背もたれにもたれかかっている。歩けば足元もかなりふらついている。

さすがに私は、これではもう5分の距離も歩けそうにないと判断し、ここで旅行の中止を決意した。本人は、ここでやめたら私に申し訳ないと思ったのかまだ行きたがっていたのだが、私は、このまま出国すると勝手のわからない外国で何が起こるかわからない、またもし旅行先でこういう事態になったらもっと多くの人にご迷惑をかけるかもしれないとも判断したのである。そこで、近くにいた航空会社のスタッフに事情を説明して、出国手続きの取り消しと車イスの手配を依頼した。

ほどなく我々2人は空港の到着ロビーまでたどり着き、マイカーで帰宅の途に就いた。帰り道の高速道路のサービスエリアで遅い目の昼食を摂ることにした。母親も私と同じヒレカツ丼を注文し、少しは食べ残したがいつもと同じくらいの十分な食欲はあるようだ。その他の体調も悪くはなく、不思議なことに歩き方も普段とほぼ同じくらいに回復している。

昨年の9月には妻を含む3人で信州方面へのバス旅行に参加し上高地では4時間近く散策したし、今年の5月には同じく3人で4日間の韓国旅行に出かけた。また最近も近くのデイサービスセンターまで2人で歩いて行ったり、1キロくらい離れたスーパーまで1人で買い物に出かけたりしていたし、昨日も今朝も歩き方を注意して見ていたので心配ないと考えていたのだが、出国直前のあの時だけ急に脚力が弱ったようだ。

そういえば、今年の正月に信貴山の朝護孫子寺まで初詣に出かけた時、それまで元気に歩いていたのが急に歩けなくなったことがあるのを思い出した。日ごろは元気でも、85歳ともなるとそういうことが急にやってくるということを改めて痛感した。70歳で亡くなった父親の分まで孝行をしようと、できる限り色んな国へ連れて行ってやりたいと考え、少々の無理をし過ぎていたのかもしれない。大きな反省のできごとであった。

「高齢となれば脚力体調も瞬くあひだに変化のあるを」

「空港で間一髪の中止決め旅行支度で帰宅を急ぐ」
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