2010/11/17

黄砂の去ったあとの生駒山  短歌

西日本を中心に、春によく見られる黄砂が今年は11月に入ってから観測された。黄砂の一部は関東地区にまで届いたらしい。

黄砂の去ったあとの生駒山は、確実に秋から冬の装いに身繕いを整え始めている。標高642メートルの山頂付近から麓に向かって順に木々が赤っぽく色づき始めているのである。

毎日眺めている生駒山なので、日々の変化には普段は気づきにくいのだが、今年は黄砂が数日間薄いカーテンのように山を覆っていたため、それが去ったあと生駒山がお色直しをしたかのようにパッと現れたのである。

季節は立冬を過ぎ、何ごとも確実に冬に向かっている。また新しい年が間もなくやってくる。私もそろそろ今年一年間の振り返りの準備をしなければならない。

「晩秋にときならぬ濃き黄砂ゆゑ山は隠れてお色直しか」

「今年また冬に向かひて衣替へ生駒山肌早や色づきぬ」
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タグ: 黄砂 生駒山 冬仕度

2010/11/14

ある自動車道路の効用  短歌

今年の3月末に、「第二京阪道路」という道路が全面開通した。国土交通省が「みどり立つ道」と命名していたこの道路は、日本の大動脈の中でも特に飽和状態でしばしば渋滞を発生させていた名神高速道路のバイパス的な位置付けの道路であり、長い間完成が待たれていたものである。

私も既に何度かその一部区間を利用したのだが、3車線主体の道路はなかなか快適であった。またこの道路の開通に合わせて、これに沿う道や交差する道も整備されたので、周辺の道路体系はかなり変わったようだ。

先日の新聞によれば、9月までの半年間の影響評価の結果はなかなかよく、名神高速道路の交通緩和はもちろん、関連する近畿自動車道や国道1号線などまでプラスの影響が出て、渋滞回数や渋滞時間は確実に減っているそうである。

難点は、周辺地域の環境への配慮のためトンネルや堀込式の部分、大きな遮音壁などのせいで景色が見えにくい点と、料金が高いめだという点である。

それにしても、政府がやる仕事のなかで、これほど明確に効果の出たものは、最近珍しいのではないだろうか。こういう長期的で広域的でインフラ的な事業こそ、行政として取り組んでほしいことだと感じた。

「広域で将来見据へた事業こそ役所の腕の見せ所なれ」

「一本の道路が変へる交通の流れと動き人を和ます」
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2010/11/12

残念な人  短歌

先日参加したある研究会で、「残念な人」というのが話題に上がった。残念な人とは、やる気も能力もあるのにどういうわけか結果が伴わない人のことで、「もったいない人」ということもできる。

そういう人には一定の共通点があるそうで、それを前提としたセルフチェックの診断ソフトまであるそうだ。またそのことを題材とした「残念な人の思考法」という本まで出版されちょっとした話題になっているようだ。

共通点というのは、これら残念な人の行動に共通する特徴は、「プライオリティ付け」がなっていないということだそうである。プライオリティとは他でもない優先順位のことであるが、これには2つの方向性があるそうだ。

つまり、効率的にものごとを進める際に「ほかの人への依頼を優先して自分の仕事はあと回しにする」というような、その場その場の選択の正否、つまりプライオリティの「正否」が一つである。そしてもう一つは、ベストな結果を出すために、その状況において何を一番優先すべきかという、プライオリティの「適否」である。この2つのプライオリティ付けの方向性を中心に、考える能力を磨くこと――。それが、残念脱却への第一歩になる、とされている。

いずれにしろ、自分自身は残念な人にはなりたくないものだが、知らず知らずのうちに残念なことをやり、残念な人になっているかもしれない。独りよがりにはならないよう、時々は周りの人に聞くなどして確認してみるようにしよう。

「自分では正しきことを正確にやってるやうでも決めるは他人」

「時々は我がふりと姿振り返り独りよがりに陥るを避く」
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2010/11/10

画像流出問題が示すもの  短歌

先日から新聞やテレビでは尖閣諸島問題での画像流出について次々と報道がなされ、これについての分析やコメントが繰り返し伝えられている。流出させた人物もどうやら突き止められたようだ。また流出そのものについての評価は賛否両論に分かれている。

それについてはさておき、私はマスコミを中心とする報道のありかたについて、かねてから疑問を感じている一人である。すなわち、何でもかんでもすべてを知ろうとすることはよしとしても、知ったことをすべて公開してしまうのをよしとする風潮に疑問があるのである。

そういう我が国においても、誘拐事件など人命に関わるものに関しては、報道管制がなされたこともある。であれば、国益に関わるものについても同様な扱いがなされるべきだと考える。

折しも、先日ウィキリークスという組織がアメリカ政府の高度機密情報を大量に流出させたニュースが流れていた。これにより高度な国家機密や元兵士など何人かの人命にも影響が予測されるそうである。

北朝鮮や中国の報道管制は明らかに時代遅れであるが、何らの制限やルールもない日本の現状も大いに問題であるし、行く末が心配になる。

確かに今の政府の外交の基本姿勢や資質には不安は多いが、だからこそその足を引っ張ることだけは避けるべきではないだろうか。

「外交の力不足は否めぬが政府の責めよりマスコミの責め」

「報道は何をば伝へるかよりも伝へぬことの選別難(かた)し」
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2010/11/8

21世紀の人材育成を考える研究会  短歌

先週末は、昨年から開催しているHRD研究会の東京での例会に参加してきた。概ね2ヵ月毎の開催で、今回が第8回となった。今回のテーマは「21世紀に日本企業が活力を取り戻すには」という大きなテーマである。休日出勤や家族の急病のため欠席した2名を除き、大手IT企業の研修部長、研修会社の元営業本部長の女性、バリバリの女性職業指導官、そして先輩社長と私の5名が出席した。

土曜日にもかかわらず、会場である秋葉原駅前の貸会議室にはいつもとはひと味違うリラックスしたスタイルで集まり、それぞれが予め準備してきた事前課題のメモを全員に配布して10時から研究会はスタートした。1年半くらいの付き合いなので、お互いに阿吽の呼吸もできてきたし、前夜は丸ノ内のとある居酒屋で懇親会をしていたから、研究会の議論は前置きなしでどんどんと進んでいく。円滑で快調なテンポである。

当然のことであるが、同じ大テーマであっても5名の問題意識は少しずつ違いがある。しかしながら各自の出したキーワードを掘り下げていくと、それぞれはみごとに噛み合ってくるから不思議なものである。出てきた主なキーワードは、「個人の活力」「ミドルの復活」「21世紀型OJT」「真のグローバル人材」「内発的動機づけ(モチベーション)」「日本的人材育成システム」「不易と流行」などであった。

昨夜にはその議事録案も提出されてきて、次回の12月中旬までの事前課題についてもメール上で意見交換が続いている。元営業本部長は12月末から1年余りの期間、夫の赴任先であるロンドンへ転居の予定であるが、かの地からも研究会への参画を表明している。相変わらずすごいバイタリティである。こういうメンバーに今回やむを得ず欠席した新進社長や、ある大手メーカーの女性フレッシャーも加われば、こんなどでかいテーマでも何とか前に進みそうに思えてくるから不思議なものである。

1年か2年後には、何らかの形で我々の研究成果を世に問えるようになれば嬉しいことこの上ない。何とかそれを目指して、目の前の諸課題も面倒がらずに片づけて行くことにしよう。

「世界での地盤沈下が叫ばれる日本企業の再生めざさん」

「ニッポンの企業再生めざすため先ずは人材育成急務」
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