2010/8/11

コミュニケーション力の真髄  短歌

先日、ある研修会社主催のセミナーを受講してきた。テーマは「メンタルヘルス」と「コミュニケーション」の二つである。講師は二つとも同じ人で、臨床心理士として活躍中の五十代の男性であった。セミナーの冒頭では、さすがにベテランらしく受講者の気持ちをリラックスさせることに十分時間をかけていた。そのうえで次第に講師のペースに引き込んでいくあたりはなかなかのものである。

合計4時間の講演の中で私の心に残ったのは次の2点である。まず第一は、心理的に相手を追い込むことばを使わない、ということである。すなわち「どうして?」(why)ということばでなく「どうしたの?」(what)という聴き方をすべきというものである。「なぜ?」ということばは往々にして、質問という形を取りながら詰問→追求という内容になりやすいからである。

第二は、聴き手が理解したことを自分のことばに翻訳して、話し手に「これでいいか?」と返すのが効果的な聴き方だということである。即ち「すり合わせ」をするということで、これによりコミュニケーションは深まり完成できるというものであった。表現を変えれば、両者の共同作業としての「すり合わせ」であり、これを通じて問題や課題を「視覚化」「見える化」できるそうだ。

1対1の会話だけでなく1対多数の講演の場合でも、大切なこと、強調したいことほど小さい声でゆっくりと話すほうが聴き手の集中力を高め、結果として印象に残ることも学んだ。これが実践を通じて会得した人のコミュニケーション力の真髄なのだなあと感じた。

「人間のコミュニケーション深めるに相手の気持ち知らずにできぬ」

「より深いコミュニケーションそのためにことば以外の目や手を使ふ」
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