2010/7/19

聴く耳をもっている人  短歌

先日、ある有名企業の役員さんを訪ねてきた。業績はともかく、最近その会社の評判が一部ではあまり芳しくないし私自身もいくつか気になることがあったので、その会社のファンの一人として提言したいと考えたからである。しかし厚顔無恥な面をもつ私にとっても、その行動をとるにはかなりの躊躇があったし勇気が必要であった。自分の会社のことをとやかく言われて気分のいい人はいないだろうし、こちらも人から嫌がられることは言いたくないからである。

しかしそれは杞憂に終わった。ある会合で知り合って以来お付き合いをしているその役員は私の話に真摯に耳を傾けてくれ、30分の予定を延ばして1時間近く聴いてくれた。しかも、私が指摘した実情とその原因と思われる事象については、自覚があると素直に認めたうえで、既に手を打っていることと今やろうとしていること、手が打てていないことを率直に説明してくれた。

私が指摘したのは、その会社の幹部らの考え方や言動が狭く小さくまた縦割りとなり他責になってきており、結果として会社の気風や風土が官僚的になってきていること、社内には一体感が希薄になり総合力が弱まっていることである。またそれらは行き過ぎた「効率至上主義」と「人材育成の気風の欠如」が主因ではないかという点であった。

さすが、20世紀の日本企業を代表してきた会社の役員になるくらいの人は違う。聴く耳をもつ人には思い切って意見を述べる価値があることを再認識し、久しぶりに清々しい気持ちになれたことは言うまでもない。

「直言も相手次第でその人の心を変へて喜ばるかな」

「辛きこと厳しきことに傾聴をできる人こそ真の友なれ」
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