2009/12/22

講演会で「かまし」の手応えを感じる  短歌

昨日は、ある大手企業の管理職研修での講演会を担当してきた。その企業は、日本人なら誰でも知っている有名な公的企業で、その課長以上の管理職80名を対象にした研修の一貫としての講演会であった。130年余の歴史のある企業だが、近年は収入の漸減傾向の中でどうも危機感に乏しいので渇を入れてほしい、加えて管理職中心なので、本物のプロということと部下育成のポイントについても触れてほしい、というのが事務局からの依頼であった。時間は2時間である。

「組織の盛衰・・・発展と成長のための要諦」と、まずは少し大袈裟なタイトルで「かまし」を入れてみた。内容的には、この130年間の世界の変化、日本の変化をざっとおさらいしたうえで、「不易と流行」すなわち変えてはいけないことと変えるべきことは何かを受講者に考えてもらう形とした。そのための参考として、経営が破たんした企業の事例を3件、逆に1000年以上の長寿会社の事例、そして私が在籍した企業の事業構造改革の意味するところを私なりに解説していった。

講演が終わった後の質疑応答では「北村先生の考える人材育成の要諦は何か?」と聞かれたので、「部下に対して家族と同じくらいの愛情を持つことです。そのためには、1つには部下のことをとことん知ること。2つにはその人の成長を考えた育成施策を徹底して考えること、その上で3つにはたとえ相手が嫌がる内容であってもそれに迎合せず信念を持ってやり抜くことです。要は、先ほどもお話ししたように部下も顧客と考え、とことん相手の立場に立って考え抜くことが大事です。」と答えた。

講演後の年末交流会にも参加させていただいたところ、参加者のうちの大幹部が次々に私のところへご挨拶に来られ、「厳しいご指摘だったが、当社への愛情に立ったうえでのご指摘だったのでスッと受け入れることができました」と感謝された。今回の講演を仲介してくれた研修会社の女社長は「今後もぜひうちのパートナーとしてあちこちの講演をお願いしたい」との依頼があった。帰りがけにエレベーターまで随行してくれた事務局の女性は受講者の提出したアンケートの束を指しながら「ざっと見ただけでも、近年の講演会の中で一番よかったとの声が多いです」と言って見送ってくれた。

「かましと刷り込み」は先輩社長の十八番だが、自分には無理だと思っていた私にもどうやら同じ血が流れているように感じ、「かまし」の手応えを強く感じながら、今夜もほろ酔いで心地よく会場の大阪キャッスルホテルを後にすることができた。

「幹部らの視線感ずる講演会はじめドキドキあとは居直り」

「心から相手のことを思ひやるそこに芽生へる理解と信頼」
3



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ