2009/11/9

ある銀行マンの自叙伝  短歌

最近知り合ったある友人から彼のお父さんが書かれた自叙伝をお借りすることができたので、仕事の合間を縫って読んでいたが、昨日ようやく読み終えた。

それは、持ち前の強運を最大限に生かして次々と新しいことに挑戦しそれらを成功に導いた結果、46才という最年少記録でメガバンクの取締役になったが、当時の収益第一主義の方針に疑問と危うさを感じ、真に会社のことを考えたうえで取締役会の席上これに対する異論を真っ向から唱えたため会社から疎んじられた結果、未来の頭取と言われた立場を捨てて退職した元銀行マンの自叙伝であった。

この人は、こうして終わった第一の人生の後も、すぐにある大手メーカーからお誘いがあって大活躍されのちに副社長まで担当されるのだが、この人の人生は、常に「これでよいのか」という問題意識と、夢を追いかけるという姿勢で貫かれていた。本の帯の書評は堺屋太一氏によるもので、「サラリーマンよ、強運と人恩を信じよ!会社を恐れず、信じるところを直言せよ!この本は後輩たちにそう勧めている。」とあった。

この本を読んで、この銀行と同じ系列の商社で活躍した人物を描いた佐高信氏の実名小説「逆名利君」のことを思い出した。

いつの時代も、目先の利益だけに目を奪われず、より長期でより大局的な観点からものごとの本質を見て、一旦決めたらその目的と目標に向けてまっしぐらに突き進む人物はいるのだなあと感ずるとともに、私も多少はそういう人物に近寄れたら、と憧れにも似た読後感想をもった次第である。

「人生は一度きりゆへ信念をもちて己の道を歩まん」

「スケールの大きな人に出会ふたび己の小ささ恥じて赤面」
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