2020/6/13

貧すれば鈍するなあ  短歌

今朝の新聞に、あの大手家電メーカーの審査不正の記事が出ていた。それによると、住宅向けインターホンで、警報音の安全性審査を不正に合格させていたことがわかったそうである。

三重県の津工場で生産している集合住宅向けインターホンの一部製品で、災害時などに警報音が鳴る機能に関して、消防法に基づき工業会が定める音圧を、実測値ではなく予測値で入力していたのである。

不正は2142件にのぼり、少なくとも20005年から続いていた。20年3月に従業員の指摘で判明した。同社によれば、製品の性能には問題ないとして、リコール(回収・無償修理)はしない方針だそうである。

当該の企業は、この10年以上業績の低迷に喘いでいる。そこへ持ってきて今回の不始末である。これを称して「貧すれば鈍する」ということばしか浮かんでこない。

企業が凋落するときというのは、得てしてこんな末路をたどることが多い。ましてやその発覚が内部告発ということなら、客観的材料は揃ったようなものである。

何とか再生を期待はしているが、この調子ではそれは裏切られることも覚悟しなくてはいけないかもしれない。創業者も草場の陰で嘆き悲しんでいることだろう。寂しいかぎりである。
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