昨日図書館で週刊誌をパラパラめくっていたら、藤原正彦さんのエッセイが目に留まった。何でも「女性と数学者の年齢詐称は許される云々」というものだった。女性は分かるが数学者が何でと思って読んでいたら、名だたる数学者はかなり若い内に業績をあげていて、それと自分の年齢を重ねると、とても実年齢を他人に証せないという事情があるのだという。私もときどき教え子達から歳を聞かれるが、正直には答えないことにしている。聞くところによると風貌や仕草がかなり若く見えるらしく、かなりサバを読んでも分からないらしい。私の場合は藤原先生のような高尚な理由からではなく、ただ単に、年齢に中身が伴っていないという恥ずかしさからのことなのだが...。

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