いま、サマータイムの論議が巷を駆けめぐっている。サマータイムというと、省エネ効果を期待するというのが表向きの理由であるが、実際のところ、日中の早い内に帰らせて、レジャーやその他の経済効果に期待するというのが本音だろう。実際、最近の政府の流れとして、祝日を月曜日に移動させて連休にし、消費意欲をあげようという目論見が既に進んでいる。学校現場としては非常に困った、非常に迷惑な政策なのだが、「教育は国家百年の計」という割には、政府与党から異を唱える声が聞こえてこない。普通サマータイムというと、時計を1時間進めるのだが、私は、逆に時計を1時間遅らせることを希望したい。なぜなら、周りが暗くならないと家に帰ろうという本能がわき起こらないからだ。夏のかんかん照りの暑い最中に、蒸し風呂状態の車に乗って帰ろうとは決して思わない。暗くなって涼しくなってから涼しい車で家路につきたい。その方が、朝もゆっくり起きられて、熱帯夜の寝不足が幾ばくか緩和されるような...予感。

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