先日、脳ドックを受けてきた。別に悪いところはないと自己診断するのだが、最近職場で優良教員の表彰を受けて、その副賞という形で脳ドック受診の補助金が出るということで受診した次第である。4万円の補助金が出るとはいうものの自己負担額が1万7千円ほどあって少し躊躇したが、MRIをやってみたいという興味があったのでやってみた。検査時間は、1時間位で、ずっと近くで工事をしているような「ガッタンゴットン」といった音が鳴りっぱなしだった。ただ心地よい響きのせいか、いつしか寝入ってしまった。看護婦さんに起こされて、「ぐっすり寝られました!」なんて言うと、看護婦さんに「クスッ!」と笑われてしまった。その後、簡単な質問の時間。痴呆の度合いをみるためのものらしい。
(1)あなたは何歳ですか?
(2)今日は、何年何月何日何曜日ですか?
(3)今から言う数字を、逆に言ってください。(数字が3個の場合と5個の場合)
(4)100から7を引いてください。さらに、そこから7を引いてください。
(5)机の上に5個のもの(鍵、乾電池、輪ゴム、十円玉、ボールペン)を並べて「今机の上にあるものの名前を覚えてください。」しばらくして、それらを机の中にしまって「先ほど机の上には何がありましたか?」
(6)野菜を10種類あげてください。
等々...。
これらの質問には少し緊張した。でも満点が取れて安心した。
さて、脳を輪切りにした結果はどうなのだろう?どちらかというと、そっちのほうがドキドキである。結果は来週とか。
脳ドックを受診した病院は、付属の准看護学校を以前持っていて、そこで私は3年位数学を教えたことがある。午前中は病院で看護婦さんの補助として働き、午後から学校というスタイルだったが、生徒達はよく勉強していた。卒業式にも呼ばれ、そこで生徒達が長渕剛の「乾杯」を歌ってくれたのが今でもいい思い出になっている。我が息子を取り上げてくれた助産婦さんも、そのときの私の教え子であった。教え子達は全国に散ってしまったが、久しぶりに懐かしい場所に帰って感傷に浸ることが出来た。

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