9月20日首都高速道路株式会社は、「距離別料金の意見募集案」を発表した。現在一律に700円となっている現行の利用料金を利用距離に応じて設定する案だという。(平成20年度より移行予定)その案というものがとんでもない案になっている。
(1)利用距離に応じて公平である
(2)有料道路を利用しやすくする
(3)渋滞緩和で環境改善に役立つ
といかにももっともらしい理由を羅列しているが、本当にそうだろうか?
(1)400円〜1200円の負担だが、ETCを車載していない車は、どんなに短い距離を利用しても最高額の1200円徴収らしい...エッ!!
私がよく利用する用賀〜浦和本線は700円から一気に1200円の500円アップ。
以前700円→800円の値上げ案が却下されたのにこの値上げは何を考えているのだろう?安倍首相の退陣と同じくらい不可解だ!
(2)(3)一般道路・有料道路の相互利用で渋滞を緩和し環境を改善しようということだが、ただでさえ渋滞している首都高に一般道路から乗り入れるとは思えない。また渋滞している首都高から一般道路を経由してまた首都高に戻る車は増えるだろうが、今度は一般道路が渋滞し、危険な大型トラックの通行で環境の改善どころか環境はますます悪化することだろう。また、首都高の渋滞ポイントは決まっているが、新方式だと新しい渋滞ポイントが出来そうで一般道路が利用しづらくなる。
道路というみんなが利用して公共性の高い社会資本を民間会社が支えるという構図には郵政民営化と同様に無理があるように思えてならない。

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