石屋製菓という名前は知らなくても、「白い恋人」と聞けば、北海道のお土産と直ぐ連想できるほど有名なお菓子で、賞味期限を安全性に配慮なく勝手に延長するという消費者を騙す行為が行われていた。食品衛生法上は問題ないことなのかもしれないが、社内規定に反して、しかも、社長も承知の上で10年ほど前から行われていたということが問題だ。社長のTV会見を見る限りにおいて、「問題がないと思った...。」とおよそ食の安全に対する意識が決定的に欠如しているように感じられた。雪印食品のように事業が精算されてしまうのだろうか。雪印食品、ミートホープ、そして、石屋製菓と「北海道」という清廉なイメージを汚したのは言うまでもない。しかも、社長としてやっていけないということで辞任する方向だという。「私の知らないことがこれから出るかも...」というおよそ社長の言と思えない言葉を残して。まるで他人事のように今の会社の苦境から会社を放り出して逃げ出すようで、やはり「お飾り社長」だったのかなと思ってしまう。現在の苦境を社長の責任で脱却して会社を立て直してから引責辞任は理解できるが、これでは汗水たらして一生懸命会社のために働いてきた人がかわいそうだ。

0