最近、「iPod」が人気だ!以前流行った「ウォークマン」を使っている人はほとんど見かけない。軽量でコンパクト、しかも何と1万5千曲も保存できるので、その優劣の差は歴然としている。最近、情報メディアが専門の方とお話しする機会があった。音のデジタルデータとしての1秒間のデータ量は、だいたいフロッピーディスク1枚分だという。1曲を5分とすると、そのデータ量は42MBになる。従って、700MBのCDに保存できる曲数は高々17曲程度ということになる。なのに「iPod」には1万5千曲も保存されうる。そこには情報を圧縮する技術が使われているそうだ。なんでも人間の感じ取りにくい部分のデータを間引くことによって音楽CD並の音質を保ったままデータ量を大幅に圧縮することができるらしい。データの圧縮には、実は、数学(フーリエ解析など)が用いられる。「iPod」を愛用している高校生で、「数学は四則計算ができれば十分!」と宣う人は多いが、高等数学を一番享受している人が自分たちであるということには何故か気づいてくれない。

0