今の自分に何が出来るのだろう?
今行くべきか? 時期を待つべきか?
大震災の日から丁度4ヶ月。
悩みに悩んだ末、津波で大きな被害を受けた仙台へ行って来ました。

目の当たりにした被災地(海岸沿い)の光景は、4ヶ月経った今でも言葉に表せない程、想像を絶するものでした。
今回の目的の一つである
牛木道場への訪問は、震災が起きた当初から私の頭に浮かんでいた事でした。
館長の牛木先生は私の高校時代の同級生、大地震に見舞われたにも拘らず、彼はあの頃と変わらない笑顔で私を迎えてくれました。

『剛毅木訥』
私と牛木君の生涯の師である川野先生が、私たち生徒に贈って下さった言葉です。
士心会と同様、この
牛木道場でも『剛毅木訥』の文字が道場(会)旗に掲げられています。
どうかこの精神を忘れず、これからも頑張って欲しいと願うばかりです。

館長の牛木晴彦先生(中央)はじめ牛木道場の皆さんと共に。
子供達の中には今回の震災でとても悲しい体験をした子もいるとの事です。
そんな中「柔道が出来るだけでも嬉しい」と言った当事者の一人である女の子の言葉は一生忘れる事はないでしょう。
指導者として涙が出る思いです。
日々の猛稽古と寮生活、故郷を離れキツく辛い日々を送っていた高校時代。
涙を流しながらも互いに励まし合ってきた同期の為、こんな私でも役に立てればと足を運んではみたものの、沢山の元気と勇気をもらったのは結局のところ私の方だった様な気がします。
士心会を興して十数年。
初めてお休みを頂いて足を運んだ地で私を待っていたのは、未曾有の被害から立ち直ろうとする多くの人々の頑張る力でした。
何を書いても薄っぺらい言葉になってしまう程、大き過ぎた今回の大災害ではありますが、私が出会った方々は少しずつ少しずつ前に向かって歩き始めていました。
牛木道場のブログで今回の訪問の様子を紹介してもらっています。
http://ameblo.jp/ushikidoujou/entry-10953534073.html

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