およそ3カ月に1回、定期的に医師から血液検査を奨励されて、中性脂肪だの総コレステロールだのといった数値を聞きます。年に1回は健康診断と称して、レントゲン写真とか心電図など、数値ではなかなか測りきれない感覚的な診断も受けます。
医師から血液検査センターの結果報告を見ながら、基準値(正常値)からはみ出た数値について、丁寧な指導があります。そのなかでも「この範囲はあくまでも統計です」というのがあり、「健康な多くの人たちの検査データをもとに統計的に求められた基準値」と説明を受け、納得して帰ってきます。
基準値はあくまでも統計値であり、いわば「まやかし」であり、広い意味ではウソもあるのです。統計値という数字のマヤカシによって、あたかも病と因果関係があるかのように作りあげられたウソもあり、また単純なウソや本当のことを黙っているウソもあります・・・・。
つまり、基準値をどこに置くかで考え方、伝わり方はいか様にでもなります。ただし、話す相手の気持ちを察して注意深く行わないと・・・・、「東北で良かった・・・・これがもっと首都圏に近い方だったら・・・・」とは・・・。
比較の対象が悪すぎました。「虫垂炎で良かった、大腸がんだったら・・・・」と、自分の体のことを基準に話すなら別ですが・・・・・。
健康診断の判定は、統計によって健康であるかどうかの基準値が作られているとかで、それを無視する医師もいるし、結果によってあれこれと話されますが、患者の気持ちを察しながら語らないと・・・・・。
私の場合は、高いの低いのと医師はデータを見て多くは話しません。おそらく、それなりに普段通り生きているので「良」と診断しているのでしょう。

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