若い頃、始めて購入した乗用車(普通車)は、三菱コルト1000でした。当時、三菱は国際的なラリーで優勝し、耐久性や性能に定評がありました。その三菱が燃費データを改ざんして発覚し、ニュースになったことで、あきれてガックリきました。それは、現在も、私は三菱の軽トラックを運転していて、長年にわたり三菱自動車のファンだからです。
昭和初期に三菱グループを率いた岩崎 小彌太(第4代 三菱財閥総帥)は、経営者として経営に関して利潤を超えた目標をもつべき、それは国家への奉仕、国利民福の実現、ひとりひとりの社員の人間としての完成であるとして、以来その精神、価値観はいわば「三菱のDNA」となって今日においても脈々と生きていたはずでした。
自動車は小さなねじを含め約3万個の部品でできていて、その大半は部品メーカーで製作されているようですが、心臓部のエンジンは、自社製へのこだわりが強いと言われ、技術力の高さを表す尺度として燃費の良さが販売に影響しているようです。
三菱自動車の燃費性能算出の基礎になる数値を長年にわたり、都合のいいように書き換え、法律と異なる試験方法での燃費データ計測も行われていたというのです。
どうやら、燃費の良い車の開発に後れをとり、技術の差を「不正」なデータで埋めていたというのです。
過去に2度のリコール隠しもあり、社長は記者会見で「会社の存続に関わる大きな事案」と述べていますが、消費者を裏切った罪は重く、挽回するには多くの費用と、年月がかかることを覚悟すべきでしょう。
石油燃料自動車が駄目なら、いっそ電気で走る車へ特化してはどうでしょうか。

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