「定年ライフサイクル論」では、人は生まれて親がいるがいまいが、学校教育を受けて卒業し、企業に就職し、そして子どもが生まれて、やがて定年を迎えることです。
定年になったからと言って、人生が終わるわけでもなく、日々の生活はその後も続き、ある日突然 死を迎えることになるわけで、恐れることも、慌てることもなく、黙々と生活を繰り返すのが良いという考え方です。
一方、生涯を精一杯生きて、人生が終りという葬式の日が定年だという考え方で、「定年生涯論」とでも言いましょうか、葬式の会場を飾る花が、定年の送別の花だという考え方です。
他方、定年後が平均余命20年〜25年を思うとき、この長い期間を自分らしく生き抜くためには「定年再出発論」という考え方があります。どうやらこれが良いのではないでしょうか。ならば、「Happy Retirement」でなければなりません。
この定年論であれば、この時を「待っていました!」とするために、いわゆる現役の頃から準備をしなければなりません。何も道具を準備するのではなく、定年を機会に「出発という心構え(覚悟)」が必要だと思うのです。
今まで蓄積してきた「生きがい」のプランを、勇気を持って実践するだけのことです。

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