給料日になると、事務担当者は給料袋へ現金を詰める作業があり、1円合わないと全員の袋を開けてやり直すこともしばしばありました。こうしてみると昭和の時代が、はるか昔のように感じられるかもしれませんが、ほんの数十年前まで、これが常識だったのです。
昭和の高度経済成長時代、名目上「半ドン」でも1日勤務が当たり前で、1.25倍の時間外手当が月4回も加算され、給料日はその多さが楽しみでした。
私が勤めていた会社の支払い形式が「月末締め翌月20日払い」になっていて、一般的に初任給は5月の支給でしたが、基本給は先に支払うとのことで4月20日で、初任給は差し引かれるお金が少ないため、ほぼ全額が手取りでした。
現在、一般企業の初任給は大学院修士課程修了で23万8,900円、大学卒21万2000円、高専・短大卒18万3,900円、高校卒16万7,400円と、仕事に対しての給料ではなく、年齢・学歴による差があります。
公務員の場合、大卒の国家公務員総合職の初任給は23万2,840円、一般職の場合には22万5,840円で、総合職は将来の幹部候補を目指せるポジションであることから、初任給もやや高めになっているようです。
地方公務員の初任給は地域や所属機関によって異なり、18〜22万円程度のことが多くなっているようです。

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