自動車を運転しようと思えばカーナビがあり、知らない町で道に迷い目的地にスムーズにたどり着くことができず、途方に暮れる情けないことは、もはや昔話となりました。
スマホが手放せない理由の一つは、自分の居場所を教えてくれることです。しかし、頼り過ぎは用心した方が良く、それでも人はいずれ方向感覚を失い、自分のいる位置や方角を正しく把握できない人もいるそうですから・・・。
つまり「方向音痴」の人で、日常生活に支障をきたすこともあるといいます。方向音痴の人は自分を信じて目的地へ歩いているつもりでも、自分のいる位置や方角を正しく把握できてなく、道を間違えていることさえ気が付かないでいるとか・・・。
人には、方向そのものを感じる器官はなく、空間や位置関係をうまく処理できていない人もいて、(動物には地磁気を感じる種もいるようですが・・・)、日常的には道順を経験してもなかなか覚えられない人も含めて、方向音痴ということが多いようです。
空間や位置関係の処理は脳の海馬で行われているとかで、方向感覚の良し悪しがなぜ生まれるのかは、よく分かっていないようです。海馬そのものに問題があるというよりは、方向感覚への注意の向け方に問題があると考えられているようです。
残念なことに、短時間で方向感覚を鍛える決め手はないそうで、災害時に帰宅難民とならないためには、現在地が安全なら「動かないこと」、交通機関が止まる場合に備え、帰宅する道を確かめて、事前に歩く練習がお勧めといいます。やはり、スマホは必要でしょう。

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