大阪・北新地のビル放火殺人事件の発生から1カ月が過ぎました。放火したという容疑者の死亡により真相解明は遠のくこととなって、遺族や関係者の無念を思うと言葉がありません。
ニュースによれば、容疑者が残したスマホの検索した履歴からは、どうやら自死するために「死ぬときぐらいは、世間から注目されたい」という内容が想定されるとか・・・。
先日もニュースで、大学入学共通テストが始まった日の試験開始直前に、東大前の歩道で高校3年の男女2人を包丁で刺してけがをさせたなどとして、名古屋市に住む高校2年の少年による切りつけ事件がありました。少年は「勉強がうまくいかなくて事件を起こし、死のうと思った」と供述しているというのです。
悪事を「想像すること」と「実行に移すこと」とでは決定的な差があり、一線をこえるか、そうでないかで、多くの人はこえないで止まっているのです。
2019年の京都アニメーション放火事件が世間を震え上がらせました。犯人は「作品を盗用された」という身勝手な理由で大勢の命を奪ったのです。
犯人の気持ちは本人にしかわからず、他人はそれを想像することしかできません。私はこれらの人とは違い「同じことは絶対しない」とは発言していても、実際には誰も言い切れないのでは・・・・。
無差別の襲撃事件が報道されてみると、あらゆる場所で、いつ どの様な襲撃に遭遇し、誰が被害者になってもおかしくない状況で、社会がより関心を寄せる必要があり、同じ悲しみを味わう人をこれ以上、生み出してはなりません。

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