1月15日は、戦後 長く「成人の日」とされてきましたが、今年は10日で、成人式を動画配信にする自治体や、延期または中止するところがありました。せっかくの晴れ姿に水を差したのが新型コロナウイルスで、「第6波」だともいい、新成人にとっては気の毒な日となったところもあったようです。
1月8〜10日の3連休に里帰りして、成人式に臨んだ人もいたと思います。感染経路が不明のまま、ウイルスを拡散してきたのではと、2週間後のデータが気になるところです。
里帰りといえば、1月16日のきょうは「やぶ入りの日」で、かつて商家などに住み込みで働いていた丁稚やお手伝いさんなどの奉公人が、暇をもらい実家へと帰ることのできた日を言い、地域によっては、嫁いだ先からの里帰りや、畑仕事の手伝いをする日を“やぶ入り”と呼んでいたようです。
“やぶ入りの日”となると、主人は奉公人たちに着物や履物を与え、小遣いや手土産を持たせて実家へと送り出したようです。遠方から出てきて実家へ帰ることができない人も多く、芝居見物や買い物などを楽しんだようです。
“やぶ入り”は新年の季語となっているくらいです。やぶ入りだからと特別にお手当(お給金)を渡すことは明治以降も続いていて、やがて冬や夏のボーナスになったという説もあり、現在も日本独特の賃金制度として定着し、行われています。
やぶ入りの日は、年2回の冬と夏に行われる帰省で、男女を問わず、親子ともに待ち遠しい日だったようです。

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