正月の行事は、日本の信仰を色濃く残していて、最大の行事目的は、祖先の霊「歳神様」を迎えることで、異界から来る歳神様を現世の自宅に迎えるための門が「門松」と言われています。
今では「お年玉」と言えば現金ですが、もともとは餅が配られていたようで、「歳神様」の魂が宿る「鏡餅」を家長(現代では世帯主のような人)が、子どもたちに与えたのが始まりで、「御歳魂」が語源と言われています。
現金で「お年玉」なので教育上、お札を与えてはならず、必ず「玉、すなわち硬貨」でなければならないと、こだわる人もいるようです。そこで、ネットでお年玉の相場を調べたところ、未就学児・1,000円、小学校低学年・2,000円、小学校高学年・3,000円、中学生・5,000円だそうで、500円玉だと、2個、4個、6個、10個ということです。
金額は、この20年間で減少傾向にあり、渡し方としては、コロナ禍によって行事との向き合い方も多様になっているようです。「親戚や知り合いが一堂に会する場」が減り、たくさんのお年玉をもらえることがなくなった様子が伺えます。
親戚が集まったとき多くの子どもがいれば、アミダクジやミニゲーム、硬貨をつかみ取りなど、ゲーム性にあふれた渡し方や、1年の総決算として渡すケースや、何歳になってももらえるといううらやましい家庭もあるようです。

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