郵便受けに喪中はがきが届き、年齢を重ねるごとに知人の訃報を受けることが増えました。今年も新型コロナ感染防止で派手な葬儀は控えられ、地味な小規模な家族葬・直葬も増え、葬儀への案内すらなく、喪中のはがきで亡くなったことを知るなど、特別な年でした。
第一線で仕事をしていたときは、年齢を重ねるごとに年賀状は増えていましたが、今では枚数が減りました。昭和16年の太平洋戦争へ突入したころは、逓信省自らが年賀状の自粛を呼びかけたといいます。また、昭和のオイルショックの時、企業では価格に転化させてはと自粛が始まり、暫らく年賀状のやり取りを控えた事もありました。
年賀状という習慣は、時代とともに姿を変えました。新年のお祝いのあいさつは「相手への思いやり」であり、心の負荷にならないようにしたいものです。人はそれぞれの生き方があり、年賀状で新年の挨拶をするのも自分が生きている「証し」を差し出した先に伝えることかもしれません。
来年は寅年です。寅は十二支の寅で、年・月・日・時刻、方角などに使い、「寅」の漢字はもともと動物とは関係なく、農作物の成長を表わす漢字にして設定されたようです。十二支の順序を簡単に覚えられるように動物の「虎」を当てはめるようになったとのことです。
年賀状に、虎の絵を描こうとするとネコのようになってしまい、周囲に竹笹を加えて、ムリヤリ虎に見立てるなど、苦労した年賀状を出すことに・・・・。

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