日本人が1年で食べる米の量は、1人でおよそ70s(1俵は60s)と言われ、わが家では1反当り(300坪)6俵(360s)の米が収穫できます。したがって、1反で5人分の米が収穫できる計算です。
金額に換算すると(あいちのかおり:1俵、16,200で計算)1反当り 97,200円で、米の生産だけで生計を立てようとすれば、およそ10町歩(約3万坪)が必要でしょう。
これだけ広い田んぼでは、農業機械も大型となり、収入の半分が農機具の借金 の返済で、それでも生活を維持できるまでに至らず、他の収入を得る手段が必要です。
寒さを感じ始める頃は、熱燗(あつかん)が恋しくなります。新型コロナウイルスの感染拡大防止で外出自粛中に、燗をつけて飲む日本酒は、どの位の米が必要なのか調べましたら、どうやら酒一升(1.8ℓ)造るのに必要な米は、田んぼの面積が1坪(3.3u)必要のようです。
昔、日本酒といえば、燗をするのが当然でした。“貧乏人のケチな冷や酒”と言い“冷や酒”は常温のことで、近ごろでは“冷や”を注文すると冷蔵庫からしっかり冷やした酒が出てきます。
そもそも冷蔵庫や氷で冷やすことは日本酒の伝統の飲み方から外れています。お湯割りとの違いは、加水(お湯を加える方法)をしないで、酒の温度を上げて飲むという方法は世界的にみても珍しい飲み方のようです。
飲み方は、やはり燗をつけ、温度によって風味が変わるのを楽しまねばなりません。そして冷酒ではなく、冷や(常温)で酒の味の良さを堪能しなければ・・・・。

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