愛知県知事へのリコール(解職請求)運動をめぐる不正署名で、必要な署名簿を不心得者がアルバイトを動員して、偽造していたというのですから驚きです。
県民の住所と名前を記した名簿を手に入れ、手書きで写していたらしいのです。偽造した署名があることは以前から指摘されていたようですが、こんな手段があったとは・・・。
テレビ東京系列の番組で、毎週火曜日に放送されている『開運!なんでも鑑定団』では古文書など、本物なのかニセモノなのかを鑑定して、本物なら高額な値段がつく場合があり、ニセモノならばそれなりの値段がつくというバラエティ番組があります。
諸大名に宛てた複数の手紙など、コピー機がない時代ですから、代筆で花押のみの文書があり得るわけで、これらは偽造ではなく本物でしょう。現代では、売れ筋の歌手や俳優、スポーツ選手、政治家などの色紙には、筆跡を真似て代筆があるようですが・・・。
どうやら今回の解職請求文書は、住所や筆跡の確認が行われるようですが、リコール運動はともかく、文書の偽造が現れたことにより、解職請求に署名という手段が適しているのでしょうか。
現在では印鑑が世の中にあふれて、必ずしも必要でなくなった時代です。サインも本物かどうか判別がつかないとなればマイナンバーでしょうが、これでは広く一般に番号が知られてしまいます。
住民の意思を表わす手段に、他人になりすまして住所や名前を利用するなど、詐欺の行いは決して許されることではありません。
「オレオレ詐欺も同様」で、簡単に成り済まされない方法、さらに筆跡や番号ではない、他人に真似できない手段を、何としても考え出さねばならないと思います。
庭先の梅の花 2021.2.24 撮影

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