ことしも年賀状の季節が近づいてきました。孫が郵便局に勤めているという中学時代の同級生から「年賀状、今年はどうする?」と電話が入り「例年の通りで・・・」と応えておきました。
郵政が民間会社の事業となって、従業員へノルマでもかかっているのでしょう。郵政民営化になる前の公務員時代の栄光を誇りに思っている人が上層部にいて、年賀はがきが一大イベントだと固定観念としてあれば、当然あり得ることだと思います。
近年、喪中のはがきが届く枚数が増えて差し出す相手が減る一方で、何とか新たに出す相手を増やす努力はしていますが余ってしまい、期間を過ぎてからクイズの答えを書いて出す始末・・・・。それでなくても、ネット社会になって、紙媒体で送る習慣は確実に減っていくと思うのです。
若い世代は、年賀はがきよりメールやLINEという人が多い一方、年配者からは次年から年賀状を辞退したいという内容で来たりもするのです。
「お年玉付き年賀はがき」も、戦後の物がない時代の発想からで、当選金30万円程度ではなく、いっそはがきの値段を高くして、宝くじに近いような額、例えば1000万円の当選金が、はがきを出した人と宛先の両方へ当たるような、思い切った手法を取り入れてはどうかと思います。
正社員の再就職支援を第一線で行っていた頃は、50歳未満であれば、自分が仕事を探していることを書き加えて、年齢の3倍の枚数は暑中見舞いと年賀状で出すようにと話してきました。そして、再就職し定年になっても年齢の数だけは出すようにと・・・・。
当時は、今のようにインターネットが普及していない時代のことでしたから、再就職したいという情報を発信する手段として利用していたのです。
そしてまた、年賀状は虚礼だという人もいましたが、旧知がお互いに消息を通じ合う、心のうるおいとなっていたのも事実です。

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