一年で最も寒い時期なのに、多くの人にとって寒さが厳しくないのはありがたいことですが、「地球温暖化の進行」が気になり、季節のサイクルはどうも変調を来しているようです。
暖冬傾向は、この先も続く見込みで、体調や農作物の管理などに注意が必要です。例年ですと霜が降りて、わが家の露地ダイコンは収穫が済んでいないと管が通って食べられる状態ではないのですが、どんどん成長し、大きなダイコンになって、今でも食べています。
収入の多くをダイコンが占めている農家では、暖かい日が続いて雨も多いことから生育がよすぎて大きくなり、規格外は売れず廃棄処分するダイコンが、山積みにされ畑に放置するところも出ているようです。
先日も田原の「道の駅」で、キャベツが育ちすぎて1個70円〜80円と普段の半値近くで売っていて、暖冬は自然に人の心を引き締め、自省の念をもたらすのかもしれません。
暖冬による影響は、農産物の生産増減に影響するばかりでなく、少雪による水資源の不足をもたらす可能性があります。雪は雨と違いゆっくり溶けていき、それによって春先には安定した地下水確保につながります。雪が少ないと春先には水不足で、これまた農作物の生産にも影響します。
雪の不足は、各地の伝統行事や観光名所で、内容の変更を余儀なくされる事態が相次いでいて、悲鳴が上がっています。また、冬物の衣料や暖房器具の売れ行きが不振など、経済活動にも大きな影響をもたらします。
世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)でも、環境問題について議論されたようで、気候変動の未来予測は過酷のようで、人ごとではないことを自覚すべきです。
鳳来寺山の松 2020.1.2 撮影

3