「喪中につき年頭のご挨拶は失礼させていただきます」と、ぼちぼち年賀状を出す準備を始めようかと思っていたところ、相手先の家族から本人が亡くなったとの、喪中のはがきが届くようになり、驚いて普段の無沙汰をわびながら、お悔やみのはがきを出す始末です。
昨日届いた喪中はがきの人は、樺太(現 ロシア・サハリン州)生れ、終戦によって北海道に移り、その後千葉市内で暮していて、私が千葉の生コン工場へ赴任して知り合った仲でした。
夫婦仲が良く、居酒屋で、お酒が入るとカラオケの得意な彼は、マイクを持つと何曲も歌い、やがて酔いが回ると彼女の運転で、機嫌 良くご帰還でした。
Kさんの自宅へは何度も行ったことがあり、中でも次男(小学生)と一緒にお邪魔し、夕食をごちそうになり、山王町まで送ってもらったことを思い出します。
退職後も「千葉の会」と称して、三保の松原、別所温泉、御前崎、松本城、焼津港、寸又峡温泉などへ出掛けた折、ご夫婦も一緒だったように思います。
昨年来た年賀状を見るたびに、過去を思い出し懐かしんでいましたが、こうして喪中はがきを手にしてみると、過去が遠のいていくのが寂しくてなりません。
一般に、忌明けまでの期間を忌中といい、喪中の家では1年間ほど祝い事や正月行事は行わないようです。喪中はがきが来るたびに、過去を振り返って思い出す事が多いこの頃です。

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