ハロウィンの起源は、秋の収穫を祝い悪霊を追い出す宗教的な意味合いのある行事だそうで、アメリカでは、カボチャの中身をくりぬいて、子どもたちが魔女やお化けに仮装して、近くの家々を回ってお菓子をもらう風習となったそうです。
古代ケルト人から伝わったようであり、古代ローマやキリスト教からの影響も受けているらしいのですが、日本でも時期は違いますが、仮面をつけてミノの衣装をまとった神の使い(来訪神)が家々を回ることなど、秋田県男鹿半島周辺で毎年行われる、ナマハゲに似ているのではないかと思いました。
日本海沿岸では、青森県西津軽、秋田県能代市、山形県遊佐町、新潟県村上市、石川県能登地方、あるいは三陸沿岸部などでも、似たような行事が繰り広げられています。
怠け者を懲らしめ、災難を払い祝福を与えるという意味で、「ナモミ剥ぎ」が「ナマハゲ」に変化したとか・・・・。東北地方では幼児に対する教育の手段として理解されているようです。
愛知の東三河、東栄町で11月から翌年3月迄行われる「花祭」も、鬼の面をかぶった踊り手を中心に、諸願成就、厄難除けを祈願する行事も似ている気がします。
宗教的な発祥は共通するものの、ナマハゲの場合、迎えるに家では昔から伝わる作法によって料理や酒を用意し、丁重にもてなすのは、ハロインの子どもに菓子を出すのとは大きな違いがあります。
10月はきょうで終わりです。台風やら豪雨で天災の真の恐ろしさは、直接被害に留まらず、二次災害を生みだす点にあります。物理的な破壊をするだけでなく、風評被害、災害に伴う犯人探し、例えば、堤防の補強をしておかなかった「行政の責任だ」など、自分たちが「税金の無駄使いだ」と、反対していたにもかかわらず・・・・。
ダムや堤防などの建設に当たっては、経験の上に立って何倍もの安全率が加算され、経済性の観点からも最小限になるよう確認し、災害に対応できると判断されていたはずです。
それでも「想定外」の災害になってしまうのは、あとは神のおぼしめし次第ということでしょうか。

3