9月1日を前後して子どもの自殺が集中するといいます。私も「夏休みの宿題ができていない」と焦った経験があります。夏休み中に目一杯遊んで、残る時間がなくて焦った経験が何度もあり、嫌な同級生がいて学校に行くのが憂鬱(ゆううつ)だったこともあります。
嫌な同級生がいて学校へ行くのがイヤだった経験は、多くの人にあったように思うのですがどうでしょうか。でも、もしかして自分がその、嫌な人であるということに気が付いていたでしょうか。
この時期になると、悩みを抱える子への呼びかけが各メディアであふれ、社会にとっては重い問題であり、2学期になって「嫌なことは嫌だ」いうことが、通じるのでしょうか。
今や、宿題自体が減っているとの話も耳にしますし、登校しなくても良い、仕方ないと認める動きもあるようですが、本当にそれで良いのでしょうか。
大人になれば、困難な仕事や上司との関係など さまざまな抑圧があっても、避けられない環境に打ち勝って行かざるを得ません。そう考えると、10代の夏の終りは さまざまな抑圧を乗り越える「試練の時期」であって、きれい事では済まされないと思うのです。
学校での「いじめ」が問題になって、教える先生方も随分苦労が多いように報道されています。児童や生徒の間でのいじめは、最近に始まったことでなく、古くて新しい問題のように思います。
終戦直後に育った人たちは、経済的に貧しくて、つらくても耐えて生きていかなければならない環境にあり、個々の「いじめ」に遭っていると強く感じていなかったのかもしれません。また、報道されなかったのかもしれませんが「自死」の話など、聞いたことがありません。
どうぞ、家庭や学校で「試練の時期」を乗りこえて、『強い子』になるよう、育ててほしいものと思います。

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