梅雨は明けたけれど食欲がない、暑くて眠れない、体の動きが重いなど、そんな時に梅干しを食べてみてはいかがでしょう。
梅干しは、平安時代から伝わる日本の伝統食品の一つで、頭の中で描いただけでもツバが口の中にあふれてきます。
梅干しは、アルカリ性の食べ物で血液を濃くする働きがあり、疲労回復や肝機能を強化、抗酸化作用などもあり、昔から健康に良いと言われて来ました。疲労防止や疲労回復に効果があるのだそうです。
「梅干しを食べると難が去る」と古くから言われ、昔の人は梅干しを薬として持ち歩き、旅先で熱病や風土病などの病気にかからないように心がけ、体調が悪くなりがちな この時期には欠かさなかったといいます。
ところで、昔から「ウナギと梅干しは食べ合わせが悪い」など聞いたことがあります。ところが、梅干しに含まれるクエン酸と、ウナギに多く含まれるビタミンB1とが、双方とも疲労回復に効果的な栄養素で、二つを組み合わせると夏バテの予防に大いに役立つのだそうです。
梅の中には、ピロリ菌の運動能力を妨げる、または抑制する効果のある物質が含まれているそうで、胃がん予防にもなるといいます。
母親が梅干し入の握り飯を弁当に持たせてくれ、梅の酸味が忘れられません。今思えば唾液などで消化酵素の分泌を促し食欲を増進させ、消化を助けていたのです。
梅干しは体の主要部分にエネルギーを与え、高齢化が進んでいる今の時代には、健康管理に利用したい食品です。

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