梅雨に入っても、一向に雨の降り方が少なく、畑へ植えた夏野菜へ水を運ぶ日が続いています。日本の1年間の平均降水量は約1700ミリで世界平均の2倍にもなるそうですが、昔から梅雨の後期は豪雨が多く、昨年7月の西日本豪雨の被害も記憶に新しいところで、河川が増水して氾濫することがあり、注意したいものです。
昨日は、久しぶりに名古屋駅前へ行き、夜は暖簾(のれん)をくぐって、キャッシュレスではなく、現金で昔仲間と酒を飲んで帰ってきました。
ところで、きょう6月26日(旧暦:明治4年5月10日)は、日本の貨幣単位として「圓(円)」が正式採用され、「円・銭・厘」の十進法で、「新貨条例」が公布された日です。
そして、昭和28年(1953年)12月31日を最後に1円未満の通貨の通用は廃止されました。ただし、為替や日経平均株価は現在でも「銭」が使われ、ニュースなどで耳にします。
「カネは天下の回り物」と言いますが、近ごろではキャッシュレスの動きが広がっていて、神仏にささやかな願いを託すべく、“お守りや拝観料”など信仰と深く関わる部分についても、カードが利用できるよう検討されているようです。
偽札などの対策のため新デザインの札が発行されるといいます。韓国や中国と比較し日本はキャッシュレスがはるかに遅れているのは、札の信頼度が高く、現金決済が安定しているからでしょう。
新入社員の時代は、給料袋に聖徳太子の姿が描かれた一万円札が入っていて、うれしかったものです。当時はまさか偽札が出回るなど考えもしませんでした。給料が振り込まれるようになって偽札の心配はなくなりました。
物々交換の時代から貨幣の時代となり、コンピューター時代ではキャッシュレスによる時代へと変化しつつあります。カネは価値に変化して、今や「数字は天下の回りもの」です。
キャッシュレスにするための費用は、現在のところ支払先の負担で行われています。やがて価格に反映させ消費者が支払うにしても、小規模の店では現金で支払いが欠かせません。
キャッシュレスが進むと冠婚葬祭など、気持ちを表現する「お金」について、どのように扱うか、変化が見ものです。

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