昨日、海上自衛隊横須賀基地を訪れ、事実上の空母への改修が決まっている護衛艦「かが」へ安倍晋三首相とトランプ米大統領の両首脳がそろって訪れようとしている朝方、川崎市多摩区登戸新町の路上で殺傷事件が発生し、ニュースにクギ 付けとなりました。
川崎市麻生区に住む51歳の男に刃物で刺されて、6年生の女児と39歳男性が死亡、多数が重軽傷を負い、犯人は自分で首を刺し、搬送先の病院で死亡するという事件でした。
2001年6月8日の大阪・池田小学校に刃物を持った犯人が侵入し、次々と同校の児童を襲撃した事件を思い出させました。
学校内で子どもを守ることが見直され、小学校、幼稚園、保育園など部外者の施設への立ち入りを厳しく規制、警備システムを強化するなど安全対策重視の「閉ざされた学校」へ方針の転換をするきっかけとなりました。川崎市で起きた事件からは、再び集団登校時の通学方法を含め安全対策を見直さざるを得ないでしょう。
そして家庭内でも、「しつけ」と称した親の体罰を禁止する児童 虐待防止法と児童 福祉法の改正案が成立する見通しとなったようです。「しつけ」と混同し、自分の感情に身を任せ、虐待や暴力をする親や教師が存在していたからでしょう
子どもに暴力を振るってはならないという法律が明文化されると、児童相談所などが介入しやすくなるとのことです。
親の体罰を禁止することは良いとしても、はたして子どもの「しつけ」をしない親や、「しつけ方」が分らない親の指導も必要ではないでしょうか。また、通報などによって児童相談所が一時的に介入したとしても、本当に子どもが守れるのか心配です。
池田小学校を襲った犯人(死刑 執行済)の育つ段階で「しつけ」と称して、父親は家族全員に対して激しい暴力をふるっていて、犯人も暴力をふるう父親を憎悪し、寝ている間に包丁で刺殺しようと思ったこともあると述べていたようです。
川崎の事件の原因は順に明らかになると思いますが、子どもを暴力から守るのは当然ですが、暴力を振るわないで「しつけ」ができる大人に育てることも大切で、「しつけ」を制限するのではなく、むしろ「しつけ」を厳しくすることが、「子どもを守る」ことになると思います。
「しつけ」に懲戒の権利は必要ありません。悲劇を繰り返さないために大人への指導・教育の責任を果たさなければ・・・・。

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