日和見(ひよりみ)というと、日和とは空模様のことで、日和を見るとは、江戸時代頃のお天気を観察して行動を決めていたことで、現代では“ご都合主義”の代名詞になっていますが、もとは暮らしに大きな影響を及ぼす「天気予報」のことです。
農業、漁業、建設業など、日々の天気・温度・降水確率など、長いあいだ天気予報を頼りに仕事をしてきました。その他に、「地震情報」や「台風情報」、「警報注意報」など、いざというときに役立つ防災情報や、桜の開花、紅葉の色づき、ゲレンデの積雪など、季節情報も知りながら暮らしています。
天気予報では、毎年台風が近づくと長い時間 テレビやラジオをつけ放して、台風の暴風域に入る確率、勢力や中心気圧、最大風速などの詳細情報と、接近や上陸の可能性、影響する度合いなどを気にしています。
日本では6月1日を気象記念日としていますが、世界気象機関では、きょう3月23日を世界気象デー(World Meteorological Day)としていて、加盟諸国の観測通報の調整、気象観測や気象データの情報をやり取りしているようです。
春は植物が新芽を伸ばし始め、農業では露地栽培の苗の植え付け時です。新芽が出る頃は寒さに対する抵抗力が弱く、遅霜は植物にとって大きく影響し、特に野菜が遅霜の被害を受けると生産量が少なくなるため価格の上昇につながり、消費者の台所を直撃します。
この季節、一日の最低と最高の温度の差が大きく、日々の気温の変動も大きいため体調管理が難しい時です。外出時には着る物こそ、日和見主義で行くべきかと・・・・。
茶臼山の展望台から 2019年3月17日撮影

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