2016年6月から我が家の隣へ、麺つゆで食べる「カワラそば(山口県の郷土料理)」が売りの「シガ食堂」が開店し、その後連日満員の盛況です。
どうやらインターネットで調べて来るらしく、来客の反応は“珍しい”だけではなく、味、雰囲気、サービスにも人気があり、情報を紹介するネットの力にも驚きです。
近ごろは、分らないことがあれば、辞書を引くよりネットで検索した方が早くて便利です。コンピューターの出現で記憶しておく必要がなくなり、ものを考える力や、判断して理解する力を持った人が減ったと言われています。
やがて人が記憶と再生でする仕事は、大量の情報をさばく人工知能(AI)の出現で、作ることだけに止まらず、見る、聞く、話すなどの多く仕事を奪われることになりそうです。
ただ、便利ですが、においも味も手触りもない世界ですから、他の人が感じた情報を頼りにするほかありません。人は顔が異なるように感情もさまざまで、食べ物など人には好みの味があって、おそらくAIでは対応が難しいのでは・・・・・。
コンピューターが身近でない時代に育った私の世代は、読み・書き・ソロバンの機械的な教育の影響を受けていて、常に満点が取れる人は情報の再生、つまり“記憶力の優れた人”が尊重されていて、入学試験もそのような傾向にありました。
物知りは、知識はあるけれど新しいことを考えることが不得手で、昔から“物知りの馬鹿”と言ったそうで、機械的な優秀さだけの時代は終りを告げなければなりません。
昔から、人は過去を大切にしながら、常に新しい物を求めて生きています。それに一致しなければ人は仕事すら失いかねません。
人は自らの手で情報を“感じとり”、決め、自由に生きれば、元気に暮らせると思うのです。

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