スポーツは、その目的によって生涯スポーツとも、競技スポーツとも呼ばれて選手が自己を表現するチャンスがあり、見る人に夢や感動を与えます。
しかし、時としてスポーツは宣伝や、人(学生など)の募集に利用され、勝つこと、相手を負かすことに主眼が置かれて、チームや競技者自身も勝つことのみにとらわれることに危惧します。
国際競技力の向上を目指し、メダルの獲得数のみを数値目標として掲げ、観客も選手の勝利に多大な期待を寄せ、マスコミもあおり立てる傾向にあります。
スポーツにおける競争は、公正なプレーを尊重し、相手の選手に対する尊敬や称賛、同じスポーツをする仲間として相手を思いやることで、人間的な成長も得ることができ、スポーツの素晴らしさを競技者だけでなく観客にも感動を与えることができます。
スポーツで偉業を成し遂げた元プロサッカー選手・ジネディーヌ・ジダン氏の言葉『試合があれば必ず勝者と敗者が決まります。ただ、本当の勝敗というのは試合の直後ではなく、その後の人生できまるのではないでしょうか』と表現していて、まさにその通りだと思います。
スポーツにはアマチュア、プロの違いはありますが、共通して言えるのはスポーツマンシップにのっとって行われることが条件です。その意味からして、選手の能力とは関係ない事故や反則を利用して勝利する事はスポーツマンシップに反し、それを配慮してペースを落とすなどしてもスポーツマンシップとして評価されません。
大相撲、昨日は栃ノ心が正代に敗れました。大相撲は他のプロスポーツと比べて、特に礼儀作法などが重視されており、生活様式や風貌なども日本古来の宗教、神道に基づいた神事として、長い間維持され文化的な側面もあり、価値を感じてテレビで明日の千秋楽を観戦します。

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