右翼・左翼の語源は、フランス革命後のフランス議会で、議長席の右側に保守派が座り、左側に改革派が座ったことから始まったようです。保守派は「受け継がれてきた伝統や政治」を大切にする考え方を持っていたようです。
現在では、人は能力も個性も異なり差があるのは当然で、「人や企業活動の自由を重視する考え方の政治」を「右」といい、一方、自由と平等は両立しないとし、すべての人が人間らしい暮らしをするために、「分配の平等を追い求めようとする考え方の政治」を「左」と呼ぶようです。
その昔、中国の「東側上位」「左上位」の概念が、そのまま日本に持ち込まれて来て、日本でも、天皇が南を向いて立った時、日の出の方角、つまり左手(東)側が上座になり、日の入りの方角、右手(西)側が下座になることを意味しています。
日本の伝統的な礼法の一つで、日常生活のうち和服の着方は、男女とも左襟を右襟の上にして着る作法です。また、ふすまや障子のはめ方も、左側を前にするのが鉄則です。
大相撲の土俵や番付、歌舞伎の舞台で東西も「東側上位」「左上位」の概念が残っています。
生活が豊かで気楽な生活を送ることを「左うちわ」と言いますが、人は右利きが多いから、右手であおぐとパタパタと何やら忙しく息苦しさを感じさせますが、左手でうちわを使うと、その動きはゆっくりと優雅で、豊かな暮らしに見え「左うちわ」と言うようになったとか・・・・。
「左前(ひだりまえ)」という言葉がありますが、亡くなった方の死に装束は、着物の襟を逆に着せる習慣があったため、縁起が悪いことに対して「左前」と呼ぶようになったといい、「左前」にはなりたくありません。
血圧も体温も右と左では微妙に差がでる人もいるようです。招き猫の場合「右手はお金を招き、左手は人を招く」と言われています。

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