開幕したプロ野球日本シリーズは、レギュラーシーズン1位のソフトバンク(パ・リーグ)と同3位から19年ぶりにセ・リーグ覇者の広島を破り、シリーズ進出を決めたDeNA(セ・リーグ)で争われ、第一戦がヤクオクドームで行われ、ソフトバンクは、打線が5回に一挙7点を奪うなど爆発、DeNAに10―1の大差で勝ち、パ・リーグ王者の実力を見せました。
DeNAはレギュラーシーズンで広島と14・5ゲームもの大差をつけられ3位でしたが、短期決戦では破竹の4連勝で“逆転の広島”のお株を奪ってみせ、3位チームが日本シリーズに出場するのはセ・リーグでは初めてだといいます。
広島ファンにとっては、日本一奪取の夢が断たれたわけですから残念この上もないことで、それがルールなのだから渋々でも従うしかないでしょう。
また、ドラフトの会議で自分の人生をくじ引きで決められていく若い選手の気持ちも穏やかではなかったことでしょう。
彼らにとってドラフトは険しい関門ですが、人生のスタートにすぎません。決してゴールではないはずです。仮に意中の球団でなかったとしても自分の手で未来を切り開いていく心意気に期待したいと思います。プロの道は決して甘いものではないことを実感して欲しいと思います。
日本シリーズは、クライマックス・シリーズでレギュラーシーズンにおけるチャンスを逸したチームに出場の機会を与えるルールは、まるで下克上(下位の者が上位の者を打倒して上下関係を侵す行い)を認め、スポーツならではのこと、一般社会ではなかなかできないことで、ここが面白いのです。
戦後の何もなかった時代から経済成長した日本。現在も生活が困窮していて、いま自らの力で立ち上がろうとしている人もいます。チャンスがあれば復活できる社会こそ楽しいし、次のチャンスに挑戦できる夢が残っていると思うのです。
頑張れニッポン! がんばれ東北!

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