安倍首相が北朝鮮情勢を念頭にして、今回は「国難突破解散だ」と、「仕事人内閣」の発足から、わずか2カ月足らずでの解散です。「国難突破」まで持ち出すのは大げさすぎますが、それでも、戦略変更をしたいのは間違いないでしょう。
政治の根本は「教育・学問を盛んにする」「防衛力の整備をする」「産業を盛んにする」ことにあり、経済(アベノミクス)を推し進めるには、何よりも国の力を結集して、この3つの取り組みが必要ではないでしょうか。
2006年9月に、「美しい国」という極めて抽象的な言葉の改革をスローガンに、初の戦後生まれの首相が誕生し、安倍新内閣をスタートさせました。
その後、2012年9月に再び、自民党総裁選は決選投票で石破氏を破り、逆転して総裁に返り咲き、「再チャレンジできる世の中を」と唱え、今日に至っています。
今回の解散で、最大の柱は「人づくり革命」であると思います。所得が低い家庭の子供達へと、どんなに貧しい家庭に育っても、意欲さえあれば無限の可能性を伸ばすため、専修学校、大学に進学できる社会へと改革したいとか・・・。
授業料の減免措置の拡充とあわせ、給付型奨学金の支給額を大幅に増やし、高等教育の無償化を実現させたいと言っています。
教育を盛んにするためには、施設や制度の整備と、教える人、学ぶ人への経済的な側面に投資をしていくことは大いに歓迎したいと思います。同時に、もう一方の教育力の充実のためには地方の教育へも知恵を絞り、努力を続けてもらいたいものです。
学校は希望の舟。子どもは明日への宝です。そう考えると、子育てがしやすい環境の整備は何よりも優先され、実現できれば子育て環境にひかれ地方へも流れがおよびます。
実現すれば都会から地方へ移住してくる人も増えるのではないでしょうか。
写真:愛知県半田市・矢勝川堤防の彼岸花

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