高校生(15歳)に生活の満足度を尋ねたところ、日本は世界47カ国中43位だったことがOECDの調査でわかったとか。「生活に十分満足」と答えを出したのは、ドミニカ共和国、メキシコ、コスタリカなどの順だったそうです。
日本や台湾といった学力調査で好成績を残す国で満足度が低く、中南米など学力調査ではふるわぬ国で満足度が高いというのですから、いったいこれは何?と考えさせられます。
日本では学力評価が低い生徒ほど満足度も低い傾向にあるといいますから、これまた何?と考えさせられます。国立教育政策研究所は「日本は低いと単純に解釈はできない。社会や文化的要因を考慮して解釈する必要がある」としています。
いったい、「満足度」というものは何?と・・・・。よくレストランなどで「アンケート用紙」に満足の程度を答えて欲しいと置いてある場合があります。
「大変満足」と答えていながらも、サービス自体には十分に満足していても、商品の「値段」や店舗の「場所」に対して不満があり、「頻繁に来よう」「定期的に買おう」と思わなくなってしまえばどうにもなりません。つまり、顧客満足度を高めても「リピート率」には必ずしも、つながらないのです。
学力の低い生徒ほど満足度が低いのは、学力の測定方法に問題があるのでは?と思わざるを得ません。つまり学校(レストラン)が要求する満足度と、生徒(顧客)が答える満足度との本音の部分が違っているのでは・・・・。
誰かが作った問題に効率よく
○と
×で答え、考える教育がどこか忘れ去られていないか、生徒が満足できる教育が置き去られ、結果を出す効率ばかり優先する、そんな物差しで測られた結果を学力としていないか、心配です。
雑草という名の草はありません。2017.4.22撮影

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