この地域、昨日と今日の午後からは晴れるようですが、金曜日から土曜日・日曜日にかけて再び曇って来るとのこと、4月はじつに雨の日が多いようです。しかし、作物にとっては恵みの雨で、「穀雨(こくう)」とも呼び、穀物の成長を促す春の雨を歓迎する気持ちが込められています。
桜の花の盛りに雨が降り、風が吹けば咲きそろった花が散ってしまいますが、一雨ごとに気温は上昇し、数日前の冬の衣装は、いったい何だったのと思うようなこの頃です。
この時期になると、田の土手ではワラビが両手でいっぱいになるほど採ることができ、モウ宗の竹林ではタケノコが採れます。写真のように、昨夜ご近所の方からタケノコをいただき、早速調理して食べました。
春先、地面から芽の出かけているものを食用にしますが、成長が早く、10日目頃には数十センチから時には1メートルをこえるなど、昼夜を問わず伸びるのがとても速いことから、漢字の「筍(たけのこ)」は、10日間を意味する「旬」から来ているのだそうです。
食べ方としては、堀たてなら生や軽く湯がくだけで刺身にすると、風味を楽しむことができます。煮物は、カツオ節のだし汁に、やわらかい部分を利用してワラビやワカメ、油揚げなどと一緒に利用します。タケノコご飯や吸い物の具、八宝菜など炒め物にするとおいしくいただけます。
北から南に長い日本列島に住む私たちは、多彩で繊細な季節を食材の味から感じることができます。この季節「目には青葉 山ほととぎす 初カツオ」といいますが、日本の食文化は、季節を感じながら、季節の味をいただくことを大切にしているので、いち早く季節のものを味わうことは大きな喜びです。

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